DEAR 1st SEASON
────キィ……。



ブランコから軋む音が虚しさを増す。




───何やってるんだろう……。




亮が言った事。

亮にされた事。

全てが頭にインプットされていて、なかなかリセット出来ない。



………人は幸せになんてなれるんだろうか?


これから先、笑えるんだろうか。


ずっとずっと、泣いているんじゃないだろうか─…?




──この時、

“未来”なんて欠片も信じられなかった。


自分の周り全てが怖くて仕方なくて、何も信じられなかった。




空から見える星を見上げて、また涙が出ないように必死で。




この世の物全てから、
見放された気がして堪らなかった……。
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