幼なじみの恋と恋愛小説の恋。

17話 もう一度(完)

  私は春花ちゃんと、気まずい時間を過ごしていた。
 

 翔と優芽ちゃんは、私達が来る前から
 校舎裏で話して居たから
 何か合ったのかなと不安だったけど、

 翔のお母さんと私の両親、春花ちゃんと
 優芽ちゃん達の行方を聞いても、誰も知らなくて。
 
 

  あれは、翔と優芽ちゃん…?
  翔があいさつしてくる。
 
  「おはよう…って、あ…」

  「…ごめんね…!」
  「え…?」


 …優芽ちゃんが翔の腰に引っ付いて居たけど、
 こちらに駆け寄ってきて、謝りながら抱きついてきた。
 
  そして、耳元で話し始める。

 「美羽ちゃん、昨日ね、翔くんを部屋に閉じ込めて…傷付けちゃったの…」
  「…うん。」

 
  私は何も出来なかった。
 それだけが頭の中で1杯だった。



 「私ね、美羽ちゃんに助けられていたんだよ…?」


 「美羽ちゃんが、『またパンケーキ一緒に食べに行こうね』って言ってくれた時も、『痛いの痛いの飛んでいけ〜』ってしてくれた時もとっても嬉しかった。」



 「美羽ちゃんは、優しいから、悔しい時もあったけど…大好きだよ。」


 「今度はね、私が助けるね!
 翔くんの事はライバルだけどね…!」
 

 私と優芽ちゃんは抱き合いながら翔のことを見た。

 「なんだよ…?」

 「なんでもない♪」


 翔くんと優芽ちゃんは仲良くなったみたい。

 
 春花ちゃんも、一緒に抱きついて来る。

 
  いつのまにか、解決したみたい…?
  後で話し合わなくちゃ。
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