冷徹と有名なあの総長に愛されちゃってます！

ここから始まる

花乃サイド

「大丈夫ですか？」

私、「真矢宮花乃」（まやみやかや）は、悩んでいた。

「う〜ん…どうしようか」

そう、悩んでいることは目の前にいる怪我をしている人。

うぅっ〜…

怪我をしている人を放っとけないよ…

ーーーーー

私のお家はお父さんがいない母子家庭なので、お母さんはいつも私達のためにお仕事に行っている。

だから、私は妹、由乃（ゆの）の面倒と家事をやる。

ご飯を作ろうとしたら、材料が足りなくて、困ったのでスーパーにお買い物に行った。

そのため由乃は、お友達と遊んでくれている。

とってもありがたい。

私は、遊んでくれている間に洗濯を回し、スーパーに行かせてもらった。

スーパーの帰り道、歩いていたら目の前に倒れた人がいた。

しかも傷だらけ。

ありゃりゃ…

これは…放って置けない。　

ーーーーー

…で、今に至る。

どうしようか。

「あっ、あの、歩けますか？」

歩けたらお母さんは今日と明日居ないし、家んちで手当とか休憩とかしてくれたらいいなって思ったから聞いてみた。

「……。」

無言…。

うぅっ。

分からないよ〜。

由乃がお友達ん家で遊んでいるからお迎えに行かないと…

時間は…

まだ1時間ある。

大丈夫！

よし！

気合を入れて！

「ちょっと待っててください！荷物が多いので置いてきます！ここで待っててください！」

と、言って急ぎ足で家に向かった。

ーーー

〜っ…

疲れた〜。

…わっ！

もうこんな時間！

家に帰って向かっている途中で時計を見たら25分も経っていた。