冷徹と有名なあの総長に愛されちゃってます!
と、不安に思ったら、それを感じていたかのように、

「ふっ、いいよ。名前教えてあげるよ。」

「ほんと?ヤッタァ〜!由乃嬉しいっ!」

あ、聞いてよかったのか…

でも、私からは聞けなそうだったから由乃、ナイス‼

そう心の中で由乃を褒めた。

「俺の名前は、椎名零夜(しいなれいや)宜しくな。」
 
…わ〜

凄い良い名前だ…

とっても綺麗な名前だね!

「とっても綺麗な名前だね!」

思わずそう言った、

言った瞬間顔が真っ赤になっていくのが鏡を見なくてもわかった。

〜〜っ!

恥ずかしいっ!

なんで言っちゃったんだろ…

うぅ〜…

そう思っていると上から、

「ありがとう。案外俺も気に入ってるんだ。」

と、言った。

まるで、私を助けるかのような言葉。

や、優しい!

とってもいい人かも!

そう話しているうちに手当は終わり、外も少し暗い。

危ないかもな…

怪我もしてるし…

「今日泊まっていきますか?」

「「え?」」

由乃と椎名さんの声が重なった。

「やった〜!由乃、零夜と夜までいれるの?嬉しいっ!」

と言う反面、

「いいのか?お前んちは、こんな正体も知らないような男を一泊させて。」 

と、

うーん…

別にいいけどな…

私、元々自分の勘が優れている方だったから、自信がある。

「私自分の勘に自信があるんですよ!」

と、笑ってみせた。

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