冷徹と有名なあの総長に愛されちゃってます!
ここで!?

花乃サイド

ーーーーー

ジリリリリ…ジリリリリリ…

う…

朝か…

由乃は、起きてない…。

珍しい。

いつもは、人がいたり、お母さんがいると早起きするのに…

ーームクッ…

う〜

ご飯作らなきゃ… 

零夜さん、起きたかな?

ふと、そう思い出した。

ーートントントン

「おはようございます!零夜さん!朝です!起きてくださいっ!」

……シーンー…

あれ?

まだ寝てる?

でも、朝ごはんもう作っちゃったから起きてもらわないといけない。

「は、入らせていただきますっ!すみません!」

ーーガチャ  

ん?

キョロキョロ首を動かし、周りを見ても誰も居ない。  

でも、机の上に置き手紙が…

え?

その紙を読んだ。


ーーーーーーーー

おはようございます。

花乃さん、由乃ちゃん。

僕…いや俺は色々と訳ありな人間なんだ。

ごめん。

色々と言ってなかった。

あと、ありがとう。

あんなふうに優しくされたのは生まれて初めてだったよ。

感謝してる。

でも、俺の事情があって、喋る前に行かないと。

君たちの家を危険にさせる。

だから、ごめん。

何も言わずに出ていきます。

ありがとう。

そして、ごめんなさい。

ーーーーーー

…もっと早く起きてたら会えたかな?

最後に会いたかったな…

だって、昨日の夜、由乃と嫌な顔一つせずニコニコ笑いながら遊んでくれた。

悲しいな…

そう浸っていると、二階から由乃が「おはよ〜ねぇね!零夜兄ちゃんでてったでしょ?ガチャって起きたの〜」と、笑顔で言ってきた。

あれ?

気づいてたんだ!

も、もしかして私、爆睡してた!?

ーー

はっ!

ヤバイ!

学校行く時間になっちゃう!

い、急げ〜!!
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