無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる


「朝倉、お前料理できる?」


「はい……!

口に合うかは分からないんですけど、私、料理は好きなんです」


「俺、壊滅的に料理できないから頼んでいい?」


「もちろんですっ」




これから毎日料理ができるんだ……っ!



幼いころから、お母さんの料理の手伝いをしたりしていたから、気が付いたら料理が好きになってた。



小学校高学年くらいからは、よく自分でもご飯やお菓子を作って楽しんでいたの。



それは高二になった今でも変わらないんだ。



毎日料理ができると思うと、本当に楽しみだし嬉しい……っ。




「……朝倉?

なんでそんな嬉しそうな顔してんの?」


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