彼女は彼に振り回される
実奈と一緒に電車に乗っていた。

電車で席に座っていて、皆が眠りそうになって、自分と反対側にもたれかかりそうになったので、樹理は実奈の頭を手で押さえていた。

体勢的にも腕もきついので、実奈の頭を自分のほうに抱き寄せた。

実奈(えっ…)

実は実奈は起きていた、手で押さえた時に起きたが、寝たふりをしていた。

でもさすがにこれは…

実奈「ちょっと樹理…」

樹理「起きたのか」

実奈「なんで…私を引き寄せたの…?」

樹理「他人にもたれかかったら迷惑だろ」

実奈「そう…よね…」

樹理「あと、お前が俺以外の奴にもたれかかるのも嫌だったし…」

実奈「え?」

樹理「何でもない」

樹理のデレにどういう反応していいか分からなかった実奈だった。
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