幼なじみ ~未練~
「見置(みおき)からライン?」

それだけで眉をしかめる佑典だが、喜々良は気にしていない。

「ね、同窓会に行っていいでしょ」

「見置も来るの?」

「わからないけど、わたしはゆうちゃんしか興味ないよ」

心にも思ってないことを言うのは、ここで佑典に不機嫌になられても困るからだ。

本当は佑典と同じくらい健悟が好き。

ラブとライクの違いはあるけれど、2人とも好きだ。

佑典はコホンと咳払いをすると、

「生夏も高校生で、手も掛からないし、飲みに行ってもいいよ」

嬉しい言葉をくれた。

「ママ、よかったじゃん」

生夏はニヤニヤしている。

「もしかして昔好きだった人と何かあるかも…?
きゃあ~、アバンチュール!」

「こら、親をからかうものじゃないよ」

佑典が苛立つ。
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