人生詩集・青少年編

ブルースパニッュアイズ(散文詩)・4

文無し、イエロー、陰気で孤独…自分を蔑んでいるようでその実、
自分を守り、飾っているんだ、格好をつけてやがる。
俺は絵描き、詩人、ランボーを継ぐ者などとぬかすのとまったく同じだよ!
それなら訊くが金持ちで、白人で、陽気なら、あるいは公認された詩人で絵描きなら、俺は青い海に浸れるのか?
いつかこうなったら俺は…などと云っていたら、人生は終ってしまうぜ。いったい何の為にヨーロッパに来たんだ?
自縛の殻を、弱さを壊し、払拭しようなどと云って来たのだったな?え?

それだったら…

すべて裸になれ!裸になって青い海に浸れ!いつまでも「たら」「れば」などと虚飾を付けているようなら、こんどはほんとのプータローにしてやるぜ…!

彼女が戻って来た、男たちを従えて。俺の目の前で自分のモテモテぶりを見せつける。陽気な、マシンガンのようなスペイン語の弾を、あたりに撃ち散らしながら…

                 【Is this her?…?】
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