人生詩集・青少年編

第三章 海外放浪編(2)

 ここから章を分けた訳は、その…人種差別で(?)もう殆どニヒリスト的でランボー的だった自分の心にようやく何某かの温かみが差して来たからです。どれほど意固地になってみても人には〝健全なる心と、健全なる身体と、健全なる経済〟が必要です。誰もです。前詩の「ブルー・スパニッシュアイ」で描いたように厳寒のヨーロッパで、異国で、文無しになった身であればその辺のところは誰にもわかってもらえるでしょう。その3要素のうち〝健全なる(とまでは行かなかったが些かでもマシな)経済〟と〝人の温かみ、こころ〟が凍った自分の心にも差して来ました。それゆえの章分けです。では白銀のデレディンゲン、カントン・ソルツーンの朝へとお進みください…。

【こんな山の麓ではなく高所ではあるが平地で建物はもう少し大きかったのです。from pixabay, by Tuor】
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