人生詩集・青少年編

雪の蝶

窓の外には雪が舞っている
その雪片ひとつひとつが白い蝶のよう
あるものはゆっくりと下に落ちて行き あるものはひらひらと上へ舞い上って行く

教室では級友たちが皆 先生の言に聞き入っている
ぼくは…というと それを聞くでもなく
ただぼんやりと 机の上を眺めたり窓の外の 雪の静けさを 聞いているだけ
そして級友である(?)廻りの超人たちを 何の感情もなしに ただ意識しているだけ
皆と僕とは 毛筋一本ほどの関係もない

蝶たちが微笑みながら中を覗いて しかし僕を見ると 
今度は黙って

みんなよそへ離れて行った…

                 【窓辺の雪…イメージ】
< 6 / 23 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop