君の音を私は絶対に忘れない
第一章
まだ暑い夏。
蝉の音が毎日聞こえてくる。
「──♪」
トランペットの音だ。
多分この音は─
「こんにちは。音寧さん」
「あ こんちには理都先輩」
「今日は部活くる?」
「はい 昨日は休んでしまってすみません」
「ううん 大丈夫音寧さん無理しちゃうから、たまには休むんだよ」
優しい声でそう言ってくれた。
「ご心配ありがとうございます」
綺麗なフルートの華麗なメロディ
トロンボーンの迫力のある裏打ち
この"音"に私は一目惚れして吹奏楽部に入った。
毎日同じ曲を吹くのは、飽き性の私にとってはきついのかと思ったらそんな事ない。毎日やさしい先輩に教えていただけてむしろその曲をずっと吹いていたい。
家にいるのは退屈だ。
母は自分のことは見えてるのかってくらい妹のことしか見てない。
父は私が幼い頃に亡くなっているからいない。
私を見てるくれるのは父だけだった。
母は今と同じ性格で私のことなんかは一切見てない。
正直私の事なんかいらないんじゃないかと幼いながら思っていた。
だけど父だけは違かった。
偽りじゃない本当の私を見てくれた。
運動会に私が1位をとったの見た母の一声は
「1位?そんなの誰でも取れるじゃない。ね 音叶」
やっぱり自分は妹と比べるためのものなんだ。そう思っていた。
だが父は「1位?ずごいじゃないか さすが自慢の娘だ」
そう言ってくれた。
だけどその3年後父は自殺してしまった。
私は毎日のように泣いた。うるさいくらい泣いた。
時には母に「うるさい!!!」と言われ、頭を強く叩かれる日もあった。でも子供だからしょうがない。私がダメだから。と自分に追い込んだせいこんなにひねくれた性格になったんだと思う。
そんなことを思い出していたら次の日になっていた。
蝉の音が毎日聞こえてくる。
「──♪」
トランペットの音だ。
多分この音は─
「こんにちは。音寧さん」
「あ こんちには理都先輩」
「今日は部活くる?」
「はい 昨日は休んでしまってすみません」
「ううん 大丈夫音寧さん無理しちゃうから、たまには休むんだよ」
優しい声でそう言ってくれた。
「ご心配ありがとうございます」
綺麗なフルートの華麗なメロディ
トロンボーンの迫力のある裏打ち
この"音"に私は一目惚れして吹奏楽部に入った。
毎日同じ曲を吹くのは、飽き性の私にとってはきついのかと思ったらそんな事ない。毎日やさしい先輩に教えていただけてむしろその曲をずっと吹いていたい。
家にいるのは退屈だ。
母は自分のことは見えてるのかってくらい妹のことしか見てない。
父は私が幼い頃に亡くなっているからいない。
私を見てるくれるのは父だけだった。
母は今と同じ性格で私のことなんかは一切見てない。
正直私の事なんかいらないんじゃないかと幼いながら思っていた。
だけど父だけは違かった。
偽りじゃない本当の私を見てくれた。
運動会に私が1位をとったの見た母の一声は
「1位?そんなの誰でも取れるじゃない。ね 音叶」
やっぱり自分は妹と比べるためのものなんだ。そう思っていた。
だが父は「1位?ずごいじゃないか さすが自慢の娘だ」
そう言ってくれた。
だけどその3年後父は自殺してしまった。
私は毎日のように泣いた。うるさいくらい泣いた。
時には母に「うるさい!!!」と言われ、頭を強く叩かれる日もあった。でも子供だからしょうがない。私がダメだから。と自分に追い込んだせいこんなにひねくれた性格になったんだと思う。
そんなことを思い出していたら次の日になっていた。