絶対王者の東くんが私を所望しています。
こっちの生活が落ち着いたら絶対華ちゃんに会いに行こう…っ
『じゃ、私夕飯まだなんだ
またね琉音、何かあったらすぐ連絡して!』
「うんわかった、また連絡するね」
忙しなく切られた通話が名残惜しくてスマホをぎゅ、と握りしめる
幼なじみで小中高と同じ女子校だった華ちゃんと離れるなんて、すごく寂しいし不安だなぁ
はぁ...私、華ちゃんシックになっちゃってるよ
もう少し電話したかった、と思っていたところで部屋の扉がノックされた
「琉音、入っていいか?」
「あ、うん!いいよ」
私の返事を合図に部屋に入ってきたのはお風呂上がりのお兄ちゃん
こちらに来るなり勉強机の椅子に腰掛けてソーダ味のアイスを手渡してきた
「ありがとう」
「おう」
まだ乾いていない髪から水が垂れていてお兄ちゃんのズボラ加減が未だに治ってないところを見ると一緒に暮らしてた頃が懐かしい
それにしても…
凄い髪色だなぁ