この結婚に愛はないと思っていたのに、懐妊してから御曹司旦那様にめちゃめちゃに愛されてます♡

「そっか、悠人さんは、ゆうちゃんか。たしかに、そっくりだわ。」
鞠花の口調が一気に崩れたものになったのに気付いた悠人は、

「そうだよ。俺、ゆうちゃんだよ。改めて、久しぶり、鞠花。子どもんときも可愛かったけど、更に美人になったな。
　鞠花が俺の嫁になってくれるなんて、嬉しいなー」
にかっと笑った。

再びゆうちゃんに会えたという実感がじわじわと湧いてくる。

「嬉しい？ゆうちゃんは、私と結婚するの、嬉しいの？」

不思議に思って聞く。
私との結婚なんて、恋愛も楽しめなくて、悠人からすれば、家に押し付けられた、厄介事ではないのか。

「嬉しいに決まってるだろう!!俺は、鞠花のこと大好きだ。
　好きな人と結婚なんて、いっぱい熱愛できそうで嬉しいと思ってたのに、
　さっき鞠花があんなこと言って、ちょっとショックだった…」