この結婚に愛はないと思っていたのに、懐妊してから御曹司旦那様にめちゃめちゃに愛されてます♡
「そういえば、話ってなんですの?」
「あぁ、それですが、たって話すのもなんですから、あそこのテーブルでどうですか?」
と、近くの白いテーブルを指さした。
完璧な悠人様のことだ。
ロマンティックに、結婚後の未来でも話し合おうというのだろう。
しかし、こんな人が自分の夫となるのも、結構良いかもしれない。
たとえそれが、愛のない結婚だとしても。
鞠花はそんな事をぼんやりと思い始めていた。
だが、その次の瞬間、その甘い考えは一挙になぎ倒されることになるのだった。