ファースト・ラブ
「また一緒にアイス食べような」


俊先輩が、ガードレールからよいしょ、って立ち上がって、ニコって笑う。


「はい。」


「じゃあ。」


「はい。」


反対方向に向かって歩く。
あ〜、楽しかったなぁ。次いつ喋れるのかなあ…って、駅のホーム、黄色い点字ブロックの上でつま先を見つめた。




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