ファースト・ラブ
担任が、進路希望調査の紙を須藤に渡した。「もっかい書いてもってこい。」
須藤がチッって舌打ちをする。
吉沢は、やれやれという感じで、首を掻く。
それから、今度は俺の方を向いて、俺の進路希望調査票を取り出す。
第一志望・慶応大学。
「慶応、本気なの?」
「まあなんか…慶応、かっこいいかなって。」
「浪人だよ。」吉沢が間髪入れずに言う。そして、付け加える。「今のままだと。」
俺は、ゴクリ、と唾を飲み込んだ。
.
それから俺はめちゃくちゃ勉強した。
放課後とかも、わからないことはめちゃくちゃ須藤に聞いた。
「なあなあなあ須藤、この問題分からん。」
「これは、」
こうで、こう、で、この公式を使って〜。
「あーそういうことか、なるほどなるほど。」
須藤がパン!ってシャーペンを机に置く。
「なんかお前、キモいわ!頭おかしくなったんか!?」
須藤がチッって舌打ちをする。
吉沢は、やれやれという感じで、首を掻く。
それから、今度は俺の方を向いて、俺の進路希望調査票を取り出す。
第一志望・慶応大学。
「慶応、本気なの?」
「まあなんか…慶応、かっこいいかなって。」
「浪人だよ。」吉沢が間髪入れずに言う。そして、付け加える。「今のままだと。」
俺は、ゴクリ、と唾を飲み込んだ。
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それから俺はめちゃくちゃ勉強した。
放課後とかも、わからないことはめちゃくちゃ須藤に聞いた。
「なあなあなあ須藤、この問題分からん。」
「これは、」
こうで、こう、で、この公式を使って〜。
「あーそういうことか、なるほどなるほど。」
須藤がパン!ってシャーペンを机に置く。
「なんかお前、キモいわ!頭おかしくなったんか!?」