ファースト・ラブ

-日葵side-

いつも通りの帰り道。

この時期、この時間帯はもう日が沈み、辺りは真っ暗。

「寒いな」

俊くんが、白い息を吐く。

「寒いね」
私もマフラーに顔を埋める。

「あのね、」
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