ファースト・ラブ
私は、持ってた紙袋から、マフラーを取り出す。
「俊くん、いつもマフラーしてなくて、寒そうだったから。」
「えっ、くれるの?」
「うん。」
ありがとう。って早速それを巻く俊くん。「ありがとう。暖かい。」って、目を細めて笑う。
文化祭のとき初めて言葉を交わしたあの日も、初めて名前を呼ばれたあの時も、ケーキを食べたあの時も。
この笑顔を見るたびに胸がキュンとする。
私が好きになったのは、この笑顔。
「そっか、今日、3ヶ月か。」
「うん、まあそれもあるんだけど、」
それもあるけど、私がプレゼントしたかっただけだから、そう言おうとした口を、塞がれた。
唇が重なって、顔がかあっと熱くなる。
唇が離れても、恥ずかしくて、俊くんの顔を見れなかった。
俊くんが、うつむいた私の、マフラーに触れる。
「チェックのマフラー、お揃い。大切にする。」
「俊くん、いつもマフラーしてなくて、寒そうだったから。」
「えっ、くれるの?」
「うん。」
ありがとう。って早速それを巻く俊くん。「ありがとう。暖かい。」って、目を細めて笑う。
文化祭のとき初めて言葉を交わしたあの日も、初めて名前を呼ばれたあの時も、ケーキを食べたあの時も。
この笑顔を見るたびに胸がキュンとする。
私が好きになったのは、この笑顔。
「そっか、今日、3ヶ月か。」
「うん、まあそれもあるんだけど、」
それもあるけど、私がプレゼントしたかっただけだから、そう言おうとした口を、塞がれた。
唇が重なって、顔がかあっと熱くなる。
唇が離れても、恥ずかしくて、俊くんの顔を見れなかった。
俊くんが、うつむいた私の、マフラーに触れる。
「チェックのマフラー、お揃い。大切にする。」