ファースト・ラブ
2月、会いたい
2月。

今日は特別な日。
この日は珍しく朝から雪が降っていた。

4時間目の世界史が、自習になった。

世界史の先生が、「チャイム鳴ったら終わりにしていいぞ〜」とだけ言い残して教室を去った。

先生がいなくなってすぐに後ろの席のミカを振り返る。
「今日、俊くん学校にいるって!」
「え!まじ!行って来なよ!」
「でも先生戻ってきたらどうしよう」
「来ないよ、戻ってきても、なんか適当に言っておくから」
行ってこい!ミカが小声で私の手を握る。

「うん」

そっと教室を出て、3年のフロアに向かう。
授業ももうない3年のフロアは人気がなく、閑散としていた。
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