三人が離れてくれませんっ
総長の強さ
一週間──わたしは何事もなく、ヤンキー達と過ごす生活を送っていた。
相変わらず視線は痛いものの、なんとなく察したことがある。
なにもされず言われず無傷で過ごせているのは、
わたしが女子だからって理由は限りなく薄く、
しゅーちゃんの存在が大きいのだと──
家で話してくれた、しゅーちゃんが総長だってこと、そしてその総長とわたしは繋がりがあることを、わたしたちが話しているところを見れば一目瞭然で。
総長の知り合い……ただそれだけで警戒されていると、感覚的なものだけど間違ってはいないと思う。
しゅーちゃんは初日からずっと休み時間の度に、
わたしの様子を伺って、なにも問題ないと見なすと戻って行っている。
"……総長が目を光らせてんのかよ"
と、度々小耳に挟むようにもなったしね。