三人が離れてくれませんっ




「今更なんだけど、紫乃は俺らと遊んでて良かった?」


「え?どうして?」




飲み終えた空の容器をテーブルに置くといっちゃんはわたしに体ごと向けて聞いてきた。


わたしは食べる手を止めて、顔を上げる。



「深い意味はないけど、俺らが近所だったせいか、放課後も休日も女の子友達と遊ぶより、俺らとの方が多かったしさ」


「……だな。キックベースとか野球とか、後バスケもか。遊ぶって言えば、男三人だからそんなのばっかだったのにな」


「そうだよね。紫乃何も僕たちに文句言わないし、四人が当たり前だったしね」






──そうだったかも。


わたし、毎日のように三人とばかり遊んでた。


たまに女の子と遊んでも、それは雨の日。

三人はおとなしく家で遊ぶタイプじゃなかったから、雨の日だけは約束をしないで、わたしは他の子と家で人形遊び。


そこに気まぐれで来たたーちゃんがまじって、わたしたちに好き勝手メイクとか着せかえさせられるっていう……



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