三人が離れてくれませんっ
何を話そう……
食べながら頭の中で話題探しをしていると、
「ねぇ紫乃」
「ん?」
三人とも食べ終わってるから、わたしもと大口で食べたせいでこれしか言えなかった。
頑張って咀嚼するわたしを見て、いっちゃんは笑うと"ゆっくりでいいよ"と言って、続ける。
「さっき、今日は自分dayって言ってたけど、親御さん毎日病院に様子見に行ってるの?」
雑に噛んで飲み込んだわたしは飲み物を一口飲んでから答えた。
「お父さんは土日どちらかで、お母さんは月・水・金の仕事帰りに真っ直ぐ。他の日はおじいちゃんのとこも行くから……お母さんが病院に行くこの三日は一人飯なの」
「そっか……じゃあきぃさんの手術日とか決まるまでそんな感じ?」
「んー手術終わるまでは今の生活かなぁ」
「……なるほど」
頷きながらわたしは最後の一口を放り込むと、奥からしゅーちゃんたちが戻ってきた。
なんかしゅーちゃんが嫌がってるのにたーちゃんがちょっかいかけてる……
「だからっやめろっての」
「……乾いた、てか飛ばす水なくなったわ」