三人が離れてくれませんっ
「お前、こんなとこで何してんの?」
「え、あぁわたし──」
「しゅーう、どったのー。って誰その子?」
「おはよ、愁。珍しく早いね」
また今度は二人組の男の子──って
金髪と赤髪……!?
金髪の子は軽く手を振りながらしゅーちゃんに肩を組んで、わたしの顔をまじまじと覗き、赤髪の子は何故かわたしの隣に。
半歩、距離を取った時、赤髪の子がわたしを見て薄く笑った。
「キミ、紫乃でしょ」
「えっ……」
「しの?……紫乃ってあの紫乃?」
赤髪の子も金髪の子も……わたしを知ってる。
あの紫乃って何?