三人が離れてくれませんっ
お茶を運んでたーちゃんの隣に座れば、
「はい、お食べー」
「えっ」
スティック菓子をわたしに食べさせようとした──そしてわたしの背後から異様な気配が……
「お食べじゃねぇよ!紫乃食うなよ。……つか何で俺の隣座らねぇんだよ」
「ねぇ匠、二人だけじゃないんだから……ね?」
高速でたーちゃんの手にあるお菓子をぶん取り、無理やりわたしとたーちゃんの間に座るしゅーちゃんと、
こちらを見て黒い笑みを浮かべるいっちゃん。
「えー別によくない?食べさせたって」
この通りたーちゃんは全く動じてないけど、わたしは少しこわいわっ……
しゅーちゃんの怒り方はまっすぐ来るけど、いっちゃんは笑顔なのが余計に。
「もう、わかったって」
珍しくすんなり言うことを聞いたたーちゃんに、二人はわかればいい、と頷いていたけど……違った。
「じゃあ膝枕してー」