三人が離れてくれませんっ




「えっあ……」



ごろんとたーちゃんがわたしの膝に頭を乗せる。


しかし──



隣にいるしゅーちゃんは物凄い形相でたーちゃんを見下ろしていた。


それもそのはず……



「おい匠、俺がいること忘れてんのか?」


「ヤだなぁそれくらい分かるよ」


「んじゃ今すぐどけ」


「やだー」



間に座るしゅーちゃんの膝に思い切り体乗せてたーちゃんは寝転んでるから。


わたしは頭だけだから重くないけど……しゅーちゃんはそれなりに重いと思われる。



どけ、いやだ、と退かす側と退かない側での攻防が始まり、わたしはいっちゃんに目配せしようとしたがいっちゃんの姿はなくて──




「あれ……わっ!?」




「あ?」

「ちょっ何……」



いつの間にか後ろに居たいっちゃんがわたしの脇を掴み持ち上げると、そのまま横抱きにした。



ソファから抜け出す形になり、しゅーちゃんは訝しげに、たーちゃんは不機嫌そうにいっちゃんを見上げる。


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