三人が離れてくれませんっ
……やめてくれ、たーちゃん。
そう思っても遅いけど。
流れ的にうまいこと場がおさまるのかと思いきやこれだ。
おさまるものもおさまらない。
わたしに謝って微笑んでいたいっちゃんは、一瞬目を見開き、瞬きをした刹那──
たーちゃんに向けた瞳はわたしに向けたものと真逆のものだった。
「……だったら、何?」
──っ!
以前、しゅーちゃんから感じた空気がピリつくようなのは感じたことはあった。
……だけど、いっちゃんのはまた違う気がする。
うまく言葉であらわせない何かが。