三人が離れてくれませんっ



──いつも通り授業を一人真面目に受け、合間の休み時間、わたしは暇すぎてノートに落書きをしていた。


丸を書いたり花を書いたり……

読書には飽きてしまって、休み時間の過ごし方を探している。


──明らかに無駄な使い方しかしてないけど。



「はぁ……」



「なにしてんの?」

「え?」


頭上から振ってきた声に顔を上げれば、


「……たーちゃんは何してるの?」


「んー遊びに」



鞄を持ったたーちゃんが居た。



「え、遊びって、今昼休みじゃないけど……」

「そりゃね。昼休みしか来ちゃ駄目だった?」

「そんなことない、けども……」




これも気まぐれ?

にしても、何故鞄持参してるんだろ──



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