三人が離れてくれませんっ
「──お前何してんの?」
授業後、わたしの様子を見ていたであろうしゅーちゃんが、わたしたちのもとへ来た。
居ないはずのたーちゃんがいたからだろう。
「教室のお引っ越し」
「は?」
そんなこと言っても、そっか、なんて納得されるわけがない。
しかも、あの後ちゃんとたーちゃんの机運ばれてきたし……
授業中一人だけ後ろ向きで、わたしの髪弄ったり、伏せて寝たり。
すごいマイペース。
しゅーちゃんから言ってくれれば、二年の教室に戻るかも?
「引っ越しってお前──」
ん?
顔をしかめていたしゅーちゃんだが、何やら考え込んでしまった。
「……しゅーちゃん?」