三人が離れてくれませんっ







「──お前何してんの?」





授業後、わたしの様子を見ていたであろうしゅーちゃんが、わたしたちのもとへ来た。

居ないはずのたーちゃんがいたからだろう。



「教室のお引っ越し」

「は?」



そんなこと言っても、そっか、なんて納得されるわけがない。
しかも、あの後ちゃんとたーちゃんの机運ばれてきたし……

授業中一人だけ後ろ向きで、わたしの髪弄ったり、伏せて寝たり。

すごいマイペース。


しゅーちゃんから言ってくれれば、二年の教室に戻るかも?



「引っ越しってお前──」





ん?


顔をしかめていたしゅーちゃんだが、何やら考え込んでしまった。



「……しゅーちゃん?」



< 53 / 82 >

この作品をシェア

pagetop