三人が離れてくれませんっ
「何か……まぁ、色々あったんだけど昨日いっちゃん、休みという名のサボりだったの?」
たーちゃんの言葉をそのままに聞いてみれば、いっちゃんは潔く笑って頷いた。
「あははっ、そうサボりサボり。来ようとはしてたんだけど、道中でちょっと絡まれちゃってね」
風邪じゃないことに安心する間もなく、わたしは立ち止まれば、いっちゃんも止まる。
「絡まれたって……ケンカ?怪我したの?」
「まぁ、そんな感じ。俺はこの通り無傷だよ。一応強い方だと思うからね」
「怪我してないなら、良かったけど……」
「俺らの普通の日常だから。……でも、心配してくれたのは伝わったよ、ありがと」
いっちゃんが笑顔を向けてくれるから、今度は安心。
どんなケンカだったかわからないけど、何事もなくて本当に良かった。
「で?色々あったって何?」
「あ……その……あのね──」