三人が離れてくれませんっ
上履きに履き替えると、三人が待っていてくれていっちゃんがわたしに手招きをする。
「職員室、案内するからおいで」
「う、うんっ」
荒れた学校に、一人じゃないのはせめてもの救いだったかもしれない。
でもなんでかな、再会に素直に喜べてない自分がいる……
──三人と一緒に職員室へ行き、適当な挨拶を済ませると、今度は教室へ。
教室の前に立つわたしたちに、睨み付けてくるヤンキー……わたしのこと睨んでるんでしょうけど。
「紫乃は一組。隣のクラスに愁がいるから、何かあれば愁のとこに行くといいよ。ね?愁」
いっちゃんの投げかけに一瞬固まるも、しゅーちゃんは、
「……おぅ」
そっぽを向いて了解してくれた。
「見ての通り女子ゼロ。野郎が沢山。しかも皆ヤンキーっていう学校だけど、困ったら何でも俺達に言って」
「……ありがと」