三人が離れてくれませんっ
「何、してるの」
唖然とするわたしを、いっちゃんは冷たい顔で見下ろす。
「簡潔に言うと、"異例の転校生"潰し、かな」
「え……?」
「そのために五人も用意した。選びなよ。何されたい?」
……理解出来ない。言葉の全部が。
「何も、されたくないっ」
「お任せってこと?なら自由にするね」
そうじゃない──
だけどいっちゃんが後退するを合図に、五人は近付いてきて、またわたしは床に倒された。
「……っやめて!離して!」
仰向けにされ五人の顔が一斉に視界に飛び込んだ。
怖いなんて言葉で片付けられない程の感情を抱いた──
刹那