三人が離れてくれませんっ




思い切り扉が倒れ、轟音と共に声がした。









「やっほー、僕らのお姫様返してくんない?」






──たーちゃ、ん



笑って手を振るたーちゃんと、

一直線にいっちゃんのもとへ行くしゅーちゃんに五人が離れていく。



そしてしゅーちゃんは、無言のままいっちゃんを殴った。


飛ばされたいっちゃんは、起き上がらない。




「……何してんだ樹。答えろ、誤魔化しもはったりも通用しねぇぞ」



< 71 / 82 >

この作品をシェア

pagetop