三人が離れてくれませんっ




「連絡先を交換した時、紫乃の位置情報が分かるようにしといたんだ。僕と愁だけに」


「どうりで……あんな早かったわけだ」



たーちゃんの言葉にも驚きはある。

だけど、いっちゃんの方がその驚きを上回ってしまう──





「……紫乃、立てる?帰ろっか」



たーちゃんが鞄を持ってくれて、



「で、も」



いっちゃんは──?


聞く前に、しゅーちゃんに持ち上げられそのまま出口へ。


< 75 / 82 >

この作品をシェア

pagetop