三人が離れてくれませんっ






──翌朝、いつもより早くわたしは学校へ向かった。








「いっちゃん」





「……っ紫乃、何で」




こんな朝早くに普段なら来ないはずだけど、わたしの勘は当たった。




「机、戻そうとするって思ったから」


「そう……」



俯くいっちゃんに一歩ずつ近付いていく。




< 78 / 82 >

この作品をシェア

pagetop