プロポーズ
「ダメだよこんな道1人で歩いてたら」
頭の後ろをビニール袋を持った拳でコツ、と突かれる。
あ、いた。ここにひとり。
助けてくれそうな人が。
「亮ちゃん…」
「え、どうした、待っ、、おいちょっと泣くなよ、、」
亮ちゃんがジャージの袖で私の顔をガシガシ擦る。「鼻水ついちゃう〜フガッ」「いいよべつに」
「どうしたんだよ」亮ちゃんが顔を覗き込んでくる。「アイツに振られた?笑」
「…」
「…図星…ごめん…」