君と始める最後の恋
沙羅さんの家に到着するといつもどおり笑顔で出迎えてくれた。
お腹はもうずいぶん大きくなってきていて、赤ちゃんの成長がそれだけでも見て取れた。
「郁ちゃん!類くん!いらっしゃい!」
「沙羅さん!ご体調いかがですか!」
「今は大分落ち着いてきたよ、あ、上がって。」
家の中に促されて先輩と一緒に上がらせてもらう。
お茶を出してもらって美味しく頂く。
暖かいお茶が身に沁みる。
「何かもう類くんと郁ちゃんセットになってきたね」
「本当に2人付き合ってないの?」
「え、そんなそんな。付き合ってないですよ!」
先輩の代わりに私が答えると沙羅さんは「ふーん」とニヤニヤしている。
「何なの、その顔。やりにくい。」
「焦れったいね」
「意味わかんないし。」
その焦れったいに対しての意味わかんないしは結構同感。
何も焦れったい所か、関係性は良好になりつつも私達の関係に進展は無い。
「でもいつかこうやって先輩後輩じゃなくて、恋人になった2人が来てくれたらとかやっぱ考えちゃうよ。」
まだありえない話だけどそんな未来もいつかあればいいなって思ってしまう。
今はまだ傍にいられるだけでも十分。
お腹はもうずいぶん大きくなってきていて、赤ちゃんの成長がそれだけでも見て取れた。
「郁ちゃん!類くん!いらっしゃい!」
「沙羅さん!ご体調いかがですか!」
「今は大分落ち着いてきたよ、あ、上がって。」
家の中に促されて先輩と一緒に上がらせてもらう。
お茶を出してもらって美味しく頂く。
暖かいお茶が身に沁みる。
「何かもう類くんと郁ちゃんセットになってきたね」
「本当に2人付き合ってないの?」
「え、そんなそんな。付き合ってないですよ!」
先輩の代わりに私が答えると沙羅さんは「ふーん」とニヤニヤしている。
「何なの、その顔。やりにくい。」
「焦れったいね」
「意味わかんないし。」
その焦れったいに対しての意味わかんないしは結構同感。
何も焦れったい所か、関係性は良好になりつつも私達の関係に進展は無い。
「でもいつかこうやって先輩後輩じゃなくて、恋人になった2人が来てくれたらとかやっぱ考えちゃうよ。」
まだありえない話だけどそんな未来もいつかあればいいなって思ってしまう。
今はまだ傍にいられるだけでも十分。