君と始める最後の恋

上手くいかない関係性

週末の喧嘩の様な出来事の後の週明け。

結局何も理解出来ないまま出勤する。

出勤すると新人2人は既に来ていた。


「おはようございます！先週大丈夫でしたか？郁先輩」


そう心配してくれるのは志織ちゃん、朝から癒やされる。


「心配してくれてありがとうね、私実はあの日の記憶無くて…」


苦笑いしていると近くに小川くんまでもがやってくる。

そして何か言いたそうにしては口を噤んでいる。


「どうしたの、小川くん。」

「あの、つかぬ事をお伺いするのですが、桜庭さんと一ノ瀬さんは、お付き合いされてるんですか？」

「え、ええ？無いよ」


小川くんの言葉に少し驚いた。

そんな風に思われてるとは思っていなかった。

私の好きが知らずに出ちゃっていたのか。

だとしたら相当恥ずかしい。


「確かに、あの時の一ノ瀬さんすごい格好良かったです。小川くんが酔った先輩を介抱しようとしたらそれを彼氏みたいに奪ってって連れ帰ったんですよ」


興奮した様に話す志織ちゃんの言葉を疑う。

彼氏みたいに奪ってってそんな事あるはずもない。

だって、先輩は私をただの後輩としか見ていないのに。
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