君と始める最後の恋
写真を見ていると沙羅さんが「郁ちゃん」と声を掛けてくれる。
呼ばれた方を見ると、沙羅さんはほんの少しぶ厚めの封筒を手に持っている。
何かと気になっていると「類くん向こうの部屋行っててくれない?」と何故か一ノ瀬先輩を追い出す。
一ノ瀬先輩は首を傾げている。
「待ってよ、何で俺だけ。」
「女の子同士の話もあるの!少しだけ時間頂戴。」
そう一ノ瀬先輩を別部屋に押しやる。
急に追い出された先輩は少し可哀想な気はする。
沙羅さんは戻ってくるとソファーにちょいちょいと私を誘って、座る様に促される。
「これはね、ずっと渡そうと思ってて渡していなかった写真なの。実は4人で集まってちょこちょこ類くんと郁ちゃんの写真撮ってたの。郁ちゃんといる時の類くんが凄く良い顔してるから見てほしいなって。」
そう言いながら少し厚めの封筒を渡してくる。
中身を見ると何枚か写真が出てくる。
2人で何かを話しているものだったり、洗い物をさせてもらってる私に並んで食器を拭きながら何かを話す先輩、BBQで虫に驚く私に少し笑っている先輩だったり、そんなちょっとした日常の中の1枚が切り取られている。
普段あまり笑わない先輩が少し笑っていたりするそんな姿が、私からじゃ分からなかった。
そして最後は結婚式での4人の写真。
頂けると思っていなかったから、すごく嬉しい。
呼ばれた方を見ると、沙羅さんはほんの少しぶ厚めの封筒を手に持っている。
何かと気になっていると「類くん向こうの部屋行っててくれない?」と何故か一ノ瀬先輩を追い出す。
一ノ瀬先輩は首を傾げている。
「待ってよ、何で俺だけ。」
「女の子同士の話もあるの!少しだけ時間頂戴。」
そう一ノ瀬先輩を別部屋に押しやる。
急に追い出された先輩は少し可哀想な気はする。
沙羅さんは戻ってくるとソファーにちょいちょいと私を誘って、座る様に促される。
「これはね、ずっと渡そうと思ってて渡していなかった写真なの。実は4人で集まってちょこちょこ類くんと郁ちゃんの写真撮ってたの。郁ちゃんといる時の類くんが凄く良い顔してるから見てほしいなって。」
そう言いながら少し厚めの封筒を渡してくる。
中身を見ると何枚か写真が出てくる。
2人で何かを話しているものだったり、洗い物をさせてもらってる私に並んで食器を拭きながら何かを話す先輩、BBQで虫に驚く私に少し笑っている先輩だったり、そんなちょっとした日常の中の1枚が切り取られている。
普段あまり笑わない先輩が少し笑っていたりするそんな姿が、私からじゃ分からなかった。
そして最後は結婚式での4人の写真。
頂けると思っていなかったから、すごく嬉しい。