君と始める最後の恋
資料室に入っていつもの席に小川くんと横並びで座る。
彼はいつもより緊張している様子で、あまりこっちは見なかった。
普段は真っ直ぐに人の目を見て話してくれるのに、何か深刻な相談でもあるのだろうか。
「どうかした?小川くん」
そう問い掛けても中々返事が来ない。
それから気まずい空気が流れつつほんの少しして、小川くんがようやく顔を上げてこちらを見てくれた。
その真剣な表情に思わず少し吃驚した。
何か覚悟を決めた様な、そんな表情だったから。
「先輩…俺…」
何かを話そうとした小川くんの言葉を遮って突然資料室のドアが開く。
そちらに2人で顔を向けると焦った表情をした一ノ瀬先輩が居た。
「…一ノ瀬先輩?」
「悪いけど、その言葉は先に俺が言うから。」
「は?今まで何度も言う機会あって言ってこなかったくせに、人が伝えようとするのは邪魔するんですか。」
「何言われても、譲らない。」
そう言って強引に手首を引っ張られて立ち上がらされる。
何が起きてるのか分からなくて頭が真っ白になる。
先輩は何でここに来たんですか?とか聞きたい事はあるのによく分からなくて、そのまま資料室から連れ去られる。
何でみんな私以外話を理解してて、私だけ置いてけぼりなのか。
彼はいつもより緊張している様子で、あまりこっちは見なかった。
普段は真っ直ぐに人の目を見て話してくれるのに、何か深刻な相談でもあるのだろうか。
「どうかした?小川くん」
そう問い掛けても中々返事が来ない。
それから気まずい空気が流れつつほんの少しして、小川くんがようやく顔を上げてこちらを見てくれた。
その真剣な表情に思わず少し吃驚した。
何か覚悟を決めた様な、そんな表情だったから。
「先輩…俺…」
何かを話そうとした小川くんの言葉を遮って突然資料室のドアが開く。
そちらに2人で顔を向けると焦った表情をした一ノ瀬先輩が居た。
「…一ノ瀬先輩?」
「悪いけど、その言葉は先に俺が言うから。」
「は?今まで何度も言う機会あって言ってこなかったくせに、人が伝えようとするのは邪魔するんですか。」
「何言われても、譲らない。」
そう言って強引に手首を引っ張られて立ち上がらされる。
何が起きてるのか分からなくて頭が真っ白になる。
先輩は何でここに来たんですか?とか聞きたい事はあるのによく分からなくて、そのまま資料室から連れ去られる。
何でみんな私以外話を理解してて、私だけ置いてけぼりなのか。