君と始める最後の恋
「少し目瞑れる?」
そう問いかけられて何で?とは思ったけど大人しく黙って目を瞑った。
物音とか足音とか聞こえるのに全く何しているかわからない。
車を開ける音とか聞こえる気がして私このまま置いてかれる?なんてギャグ展開を考えたりしていた。
こんな時まで馬鹿みたいな考えをして気持ちを落ち着かせる事しか出来ない。
足音が近くまで近づいてくると「開けて良いよ」と言われ、ゆっくりと瞼を上げる。
目の前には赤色の花束があって、心拍数が上がるのを感じる。
ブーケ?
何の花とか疎くてわからないけど、そっとそのブーケを受け取った。
「これ…。」
「赤のアネモネ。こんな慣れない事するの初めてだけど、大事な日だし、待たせたから。少しくらいは思い出に残る様にしたいなと思って用意した。」
「どういうつもりでこれ選んだんですか。何で赤のアネモネ?」
「…家に帰ってから調べてみて。」
ここで教えてくれないの?
すごく気になるけど先輩がそう言うならで引き下がるしか無い。
もう夜景なんて気にならないくらい先輩の事しか見えない。
何も言葉は出てこなくて、心音だけがやけにうるさく聞こえた。
そう問いかけられて何で?とは思ったけど大人しく黙って目を瞑った。
物音とか足音とか聞こえるのに全く何しているかわからない。
車を開ける音とか聞こえる気がして私このまま置いてかれる?なんてギャグ展開を考えたりしていた。
こんな時まで馬鹿みたいな考えをして気持ちを落ち着かせる事しか出来ない。
足音が近くまで近づいてくると「開けて良いよ」と言われ、ゆっくりと瞼を上げる。
目の前には赤色の花束があって、心拍数が上がるのを感じる。
ブーケ?
何の花とか疎くてわからないけど、そっとそのブーケを受け取った。
「これ…。」
「赤のアネモネ。こんな慣れない事するの初めてだけど、大事な日だし、待たせたから。少しくらいは思い出に残る様にしたいなと思って用意した。」
「どういうつもりでこれ選んだんですか。何で赤のアネモネ?」
「…家に帰ってから調べてみて。」
ここで教えてくれないの?
すごく気になるけど先輩がそう言うならで引き下がるしか無い。
もう夜景なんて気にならないくらい先輩の事しか見えない。
何も言葉は出てこなくて、心音だけがやけにうるさく聞こえた。