君と始める最後の恋
その日家に帰って、そのブーケを家に飾った。

家にこれがあるって、夢じゃないんだな…。

そう感じながらも先輩に家に帰ってから調べてみてと言われた事を思い出した。

スマホを手にして赤いアネモネのブーケの前で検索エンジンを選択して文字を打ち込む。

先輩の事だから花言葉とかで選んでくれたのかな。


«赤いアネモネ 花言葉»







─────────君を愛す。






あの不器用な先輩がこれを…?

思わず意味を知ってから更に愛しいと感じてしまう。

もしかして待たされたあの時間、このブーケを取りに行ってくれてたの?

意外とロマンチストで、とびっきり思い出に残る告白をしてくれた。

この嬉しかった感情も貰った気持ちも全部絶対忘れない。
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