君と始める最後の恋
先輩の好きな人
いつもの週明け月曜日は、営業部は特に負のオーラが漂っている気がする。
週末に上がってきた企画を売り出したりとか、膨大なメールの確認とやる事があるわけなんだけども、その結果課内所か部内全体でどんよりとした雰囲気だ。
私はいつもより少し早めに着いて作業に取り掛かっていた。
作業をしながらも時計を逐一確認する。
「(そろそろ一ノ瀬先輩が来る。)」
9時始業のうちの会社、一ノ瀬先輩は大体その15分前に来る。
そろそろコーヒー淹れに行こうかな。なんて思いつつ席を立ち上がって、給湯室に向かった。
この習慣だけは入って慣れてから欠かした事がない。
給湯室に行ってその棚からいつも一ノ瀬先輩が使ってるマグカップを取り出して、それからコーヒーマシーンにカップをセットしてボタンを押す。
ボタンを押してほんの少し待てばコーヒーを完成させてくれるコーヒーマシーンは天才だ。
淹れたてのコーヒーが入ったマグカップを掴み席に戻ると、ちょうど一ノ瀬先輩が来ていた。
相変わらず中にはミルクとシュガー2つずつ入っている。
あんな感じで少し甘めのコーヒーを飲むのが何か可愛らしい。
「(ん?)」
自分の思考に違和感を感じたもののあまり気にしない事にした。
「一ノ瀬先輩、おはようございます!あ、コーヒーです。」
にこやかに挨拶をしながらコーヒーをデスクの上に置く。
「…ありがとう。君、なんでいつも俺が来る時間ぴったりにコーヒー入れてくんの。怖いんだけど。 」
「それは一ノ瀬先輩の来る時間が毎日一緒でわかりやすいからです。」
「怖、ストーカー?」
「そんなこと言うならこのコーヒーは私のです。」
「ふざけんな、俺が飲む。」
素直にありがとうだけ言ってればいいものを。
週末に上がってきた企画を売り出したりとか、膨大なメールの確認とやる事があるわけなんだけども、その結果課内所か部内全体でどんよりとした雰囲気だ。
私はいつもより少し早めに着いて作業に取り掛かっていた。
作業をしながらも時計を逐一確認する。
「(そろそろ一ノ瀬先輩が来る。)」
9時始業のうちの会社、一ノ瀬先輩は大体その15分前に来る。
そろそろコーヒー淹れに行こうかな。なんて思いつつ席を立ち上がって、給湯室に向かった。
この習慣だけは入って慣れてから欠かした事がない。
給湯室に行ってその棚からいつも一ノ瀬先輩が使ってるマグカップを取り出して、それからコーヒーマシーンにカップをセットしてボタンを押す。
ボタンを押してほんの少し待てばコーヒーを完成させてくれるコーヒーマシーンは天才だ。
淹れたてのコーヒーが入ったマグカップを掴み席に戻ると、ちょうど一ノ瀬先輩が来ていた。
相変わらず中にはミルクとシュガー2つずつ入っている。
あんな感じで少し甘めのコーヒーを飲むのが何か可愛らしい。
「(ん?)」
自分の思考に違和感を感じたもののあまり気にしない事にした。
「一ノ瀬先輩、おはようございます!あ、コーヒーです。」
にこやかに挨拶をしながらコーヒーをデスクの上に置く。
「…ありがとう。君、なんでいつも俺が来る時間ぴったりにコーヒー入れてくんの。怖いんだけど。 」
「それは一ノ瀬先輩の来る時間が毎日一緒でわかりやすいからです。」
「怖、ストーカー?」
「そんなこと言うならこのコーヒーは私のです。」
「ふざけんな、俺が飲む。」
素直にありがとうだけ言ってればいいものを。