君と始める最後の恋
夕飯を一緒に食べ終わって、夜道を一緒に歩く。
多分このまま私の家に送られてお別れだよね、明日も仕事だし。
不安もあってか何となく離れ難いのに、まだ一緒に居たいとは言えずに家の方に向かって歩いている。
付き合ってから手も繋いでない。
ここまで暗いと知り合いがもし近くに居ても気付かれないんじゃない?
これじゃ付き合う前と少しも変わらないんじゃないかって思えて、余計に不安を煽られる。
周りに人が居ないのを見て、先輩の服の袖を掴む。
先輩は袖を掴まれた後、少し立ち止まってこちらを見た。
「先輩、ぎゅーって抱き締めてくれませんか。」
私のそんなお願いを驚くでもなく嫌がるでもなくただただ真顔で見ている。
「無理、外だし。」
分かってた、分かってたけど!
外でイチャイチャとか見てからに嫌そうだし、分かってたけど!
先輩は私の様子を見てたった一言言い放つ。
「家、来れば?」
静かな声だったけどはっきり私の耳に届いた。
多分このまま私の家に送られてお別れだよね、明日も仕事だし。
不安もあってか何となく離れ難いのに、まだ一緒に居たいとは言えずに家の方に向かって歩いている。
付き合ってから手も繋いでない。
ここまで暗いと知り合いがもし近くに居ても気付かれないんじゃない?
これじゃ付き合う前と少しも変わらないんじゃないかって思えて、余計に不安を煽られる。
周りに人が居ないのを見て、先輩の服の袖を掴む。
先輩は袖を掴まれた後、少し立ち止まってこちらを見た。
「先輩、ぎゅーって抱き締めてくれませんか。」
私のそんなお願いを驚くでもなく嫌がるでもなくただただ真顔で見ている。
「無理、外だし。」
分かってた、分かってたけど!
外でイチャイチャとか見てからに嫌そうだし、分かってたけど!
先輩は私の様子を見てたった一言言い放つ。
「家、来れば?」
静かな声だったけどはっきり私の耳に届いた。