君と始める最後の恋
Episode9
私の知らない先輩
────Side 郁
類くんと小川くんが帰ってきてしばらく経って、小川くんの研修が終わった。
志織ちゃんの研修も終わらせて、もうひとまず基本はできる状態だ。
何かあったら相談は乗るけどひとまず指導係を私も卒業した。
「郁先輩。半年ほどですけどありがとうございました!」
「いやいや私は何もしてないよ。明日からは小川くんの隣になるから私の向かい側のデスクだよ~」
荷物整理をする志織ちゃんにそう話すと、志織ちゃんが急に両手で口元を抑える。
「これからは可愛い郁先輩を目の前で見放題ってことですか!?」
「何いってんだろう、この子は。」
志織ちゃんは少し笑うと少ない荷物を持って明日から使う分を移動させておく。
類くんもある程度の事を終えたのか、デスクに戻ってきて一息吐いている。
「お疲れ様です。一ノ瀬先輩、コーヒー飲みますか?私も淹れるんですけど。」
「もらう。」
「はい、喜んで入れてまいります!」
「…何なのその居酒屋みたいなテンション。」
類くんのツッコミを流しつつ、給湯室に向かった。
類くんと小川くんが帰ってきてしばらく経って、小川くんの研修が終わった。
志織ちゃんの研修も終わらせて、もうひとまず基本はできる状態だ。
何かあったら相談は乗るけどひとまず指導係を私も卒業した。
「郁先輩。半年ほどですけどありがとうございました!」
「いやいや私は何もしてないよ。明日からは小川くんの隣になるから私の向かい側のデスクだよ~」
荷物整理をする志織ちゃんにそう話すと、志織ちゃんが急に両手で口元を抑える。
「これからは可愛い郁先輩を目の前で見放題ってことですか!?」
「何いってんだろう、この子は。」
志織ちゃんは少し笑うと少ない荷物を持って明日から使う分を移動させておく。
類くんもある程度の事を終えたのか、デスクに戻ってきて一息吐いている。
「お疲れ様です。一ノ瀬先輩、コーヒー飲みますか?私も淹れるんですけど。」
「もらう。」
「はい、喜んで入れてまいります!」
「…何なのその居酒屋みたいなテンション。」
類くんのツッコミを流しつつ、給湯室に向かった。