君と始める最後の恋
「あ…、いえ。忘れてください。」


そう言いながらパソコンに向き直す。




────君、結構好かれるの下手だよね。




いつしか類くんに言われた言葉を思い出した。

こういうこと…?

片思いが長かっただけに私が好きで居るのは当たり前だけど先輩に好かれるのは当たり前って思えていないのかも。

他の人から見て分かるなら、そのわかりやすい愛が私にも欲しいと思ってしまうのは我儘なんだろうか。
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