君と始める最後の恋
ほんの少し微睡むつもりだったのに温かさにまた瞼が落ちそうになる。

このまま2度寝してしまいそう。


「郁?寝るつもり?」


類くんに声を掛けられるも「んー」と気の抜けた返事をしてしまう。

本当は起きておしゃれして、類くんと出掛けたいのに。

この心地良さから離れたくもないと感じてしまう。

でも映画も行きたい。

そんな事をウトウトと考えている内に、意識は遠のいた。





𓂃𓈒𓂂𓏸






起きた頃には昼前。

時計を見てやってしまったと感じた。

隣に類くんはいない。

どこ行ったんだろう、呆れて置いてっちゃった?
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