君と始める最後の恋
「い、や、言ってないですよね？」

「直接伝えられる方じゃないんだから間接的に言ってもわかってよ。」

「そんなの鈍くて理解力のない私には無理です！」


そんな言い合いをすると、2人共少しだけ笑って類くんは私の頬を優しく撫でてくれる。


「好きだよ。素直で可愛い所も優しすぎる所も、俺の事をちゃんと考えてくれてる所も。全部好き。」


甘ったるい言葉をこんなにも伝えてくれるなんて全部夢なんじゃないかって思ってしまう。

付き合ってからこんなに伝えてくれた事今までにあった？

いつからそんなに好きで居てくれた？


「君と居ると嫉妬させられたり余裕が無くなったり、そんな知らない自分ばっか出てくる。」

「し、嫉妬…？」

「あまり可愛がってるとは言え、後輩に油断しないようにね。後輩とは言え、男なんだから。」


その発言だけで小川くんのことを言っているって分かる。

小川くんに妬いてくれてたってこと？

嬉しくてニヤけそうになる。


「何その馬鹿面」

「え、もう甘い時間終わりですか！？」


私の反応に楽しそうに笑ってくれる。
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