君と始める最後の恋
「課長、お話があるのですが。」
「ああ、一ノ瀬か…、それに桜庭までどうした。」
「僕たち交際してます。」
そんな前置きも何も無い報告に私も課長も同じ顔をしたと思う。
驚いて口が開いたままになってしまう。
「こ、交際?」
「確か社内規約によると部署内恋愛禁止、でしたよね。そのため報告させていただいたのですが。」
課長もまだ驚いている顔をしている。
類くん相変わらずこういう所潔いんだかなんなんだか。
はっきり言ってくれるのは嬉しいけど言葉の足りなさも感じる。
「そ、そうか。人事部に相談するよ。」
「はい、そういうことですので、よろしくお願いします。」
そう言って一礼すると類くんは課長の元を去って自分のデスクに戻っていった。
ここまでに要した時間。
────1分。
私は何にあそこまで時間使って悩んでいたのかわからなくなる。
「ああ、一ノ瀬か…、それに桜庭までどうした。」
「僕たち交際してます。」
そんな前置きも何も無い報告に私も課長も同じ顔をしたと思う。
驚いて口が開いたままになってしまう。
「こ、交際?」
「確か社内規約によると部署内恋愛禁止、でしたよね。そのため報告させていただいたのですが。」
課長もまだ驚いている顔をしている。
類くん相変わらずこういう所潔いんだかなんなんだか。
はっきり言ってくれるのは嬉しいけど言葉の足りなさも感じる。
「そ、そうか。人事部に相談するよ。」
「はい、そういうことですので、よろしくお願いします。」
そう言って一礼すると類くんは課長の元を去って自分のデスクに戻っていった。
ここまでに要した時間。
────1分。
私は何にあそこまで時間使って悩んでいたのかわからなくなる。