君と始める最後の恋
「る、類くん！」

「話してる暇ない。早く総務課の用事済ませてきて。君には補佐変わる前に働いてもらわないといけない事山程あるからね。」


そう言いながら私の背中を押してオフィスの外に追いやる。

私の類くん呼びもそうだけど、類くんが私の身体に簡単に触れるから周りは変な目で見ていて私と類くんが付き合ってるんじゃないかって噂はすぐに広まった。

本当この人結構無茶苦茶だ！





𓂃𓈒𓂂𓏸





「公認カレカノおめでとうございます！」


お昼一緒に食べていた志織ちゃんにそんなふうに祝われてもそんなハイテンションにはなれない。

というのも前に進んだ事自体は良いんだけど、久しぶりに類くんがスパルタなのだ。



『君さ、そんなんで期間内に引き継ぎ間に合うの？』



『違う課とか部署行ってそんなポンコツまだ披露する気？この2年何を学んできたわけ。』


『だから違うって、しっかりしなよ。ポンコツ』



そう言われ続けた結果久しぶりの一ノ瀬先輩と言い合いになる。


『わかってますよ！桜庭は褒めた方ができる子です！そんなにポンコツポンコツ言わないでください！』

『はいはい、レッサーパンダが二足歩行で威嚇しても怖くないから、その手は下ろして早くキーボードに置いて』

『～～ッ！』


むっかつく！って久しぶりになりながら先輩後輩の言い合いをした。

最近無くなってきていたのに。

確かに類くんの作業ペースに比べると私はまだまだだけどさ！
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